コト「共産主義だと、がんばった人にご褒美をあげることはできないの?」博士「できないよ。平等に分配しないと共産主義じゃなくなっちゃうからね」 コト「うん」博士「がんばった人にはご褒美をあげたいよね」 コト「そうだね」博士「そのために例えば、特…
コト「経済的に平等な社会は存在するの?」博士「共産主義や社会主義はそういう考え方だね」 コト「共産主義はどういうものなの?」博士「財産が個人の所有でなくみんなの共有にする体制だよ」 コト「じゃあ、社会主義は?」博士「財産は国の所有でみんなが…
コト「やっぱり人間社会で平等を目指すことは難しいの?」博士「人それぞれDNAが違うからね」 コト「やっぱり難しいんだね?」博士「うん。能力、寿命、美醜、環境、運の違いから結果は平等にはならないよ」 コト「経済的な格差は必然的にできてしまうの…
コト「人間の世界に平等はあるの?」博士「人間は他の生物と同様にDNAを持っている」 コト「そうだね」博士「他の生物と同様に人間のDNAは人それぞれ異なっている」 コト「うん」博士「だから平等は成り立たないよ」 コト「身も蓋もない答えだね」博士…
コト「生物の世界に平等はあるの?」博士「生物はDNAをもっているよね?」 コト「そうだね」博士「生物の個体にはDNAに由来する違いが既に埋め込まれている」 コト「平等とは言い難いのね?」博士「有性生殖する生物は特にね」 コト「有性生殖する生物…
コト「物質の世界に平等はあるの?」博士「平等な粒子と平等じゃない粒子があるよ」 コト「平等な粒子って何?」博士「ボーズ粒子だよ。ボーズ粒子は物理的に同じ状態をとることができる。もちろん、物理的に異なる状態をとることもあるよ」 コト「ボーズ粒…
コト「人間も完全に自由には生きられないの?」博士「自由というのは外界から切り離されることだからね」 コト「うん」博士「人間にとって自由という状態は水も食料も得られないことなんだよ」 コト「死んじゃうのね」博士「だから、人間にとって完全な自由…
コト「生物は自由に生きているように感じるけど」博士「そう思うかい?」 コト「自由じゃないの?」博士「生物が生きるためには外界からエネルギーを取り入れる必要があるんだよ」 コト「前に聞いた気がする」博士「植物は光合成するし、根から水と栄養素を…
コト「もっと自由に生きたいな~」博士「十分自由に生きているでしょ」 コト「失礼ね」博士「自由っていうのはなかなか厳しいことだよ」 コト「科学的には自由ってどういうことなの?」博士「物理的には、他の粒子から影響を受けないことだよ」 コト「うーん…
コト「人間も生死によらず物質として存在しているってこと?」博士「物質的には生死を問わず存在しているね」 コト「じゃあ、人間も生物も同じなんだね?」博士「そうだね」 コト「人間も外界からエネルギーを取り入れて生きているんだね?」博士「そうだよ…
コト「生物は存在するって言えるの?」博士「生きていても死んでいても物体としては存在する」 コト「生きている生物と死んでいる生物は同じってこと?」博士「さすがに違うね」 コト「じゃあ、何が違うの?」博士「生きている生物は外界からエネルギーを取…
コト「あーあー」博士「どうしたの?」 コト「大好きなチョコレート、もう食べ終わっちゃった」博士「そりゃ、食べてしまえばなくなるでしょ」 コト「なんとかして取り戻せないかな」博士「無理でしょう。もう存在しないんだから」 コト「存在するってどうい…
コト「生物は寿命が尽きること以外でも死ぬんだよね?」博士「そうだね。他の生物に食べられて死んだり、事故に遭って死ぬんだよ」 コト「生物はいずれは死ぬのね」博士「そうだね。生物にできることは2つある」 コト「1つ目は?」博士「命がある限り生き…
コト「無性生殖する生物は細胞分裂で増えるんだよね」博士「そういうことが多いね。あとは単独で発芽する生物もあるよ」 コト「有性生殖する生物は雄のDNAと雌のDNAから子供をつくるんだよね?」博士「だいたい分かってきたようだね」 コト「無性生殖…
コト「進化って何?」博士「コロナウイルスのようにRNA(リボ核酸)を持つウイルスで説明しよう」 コト「うん」博士「ウイルスはRNAをコピーすることにより増えるんだ」 コト「聞いたことある」博士「コピーは完全じゃなくて小さい確率でミスをする」 …
コト「生物はどうやって増えるの?」博士「無性生殖か有性生殖によって増えるよ」 コト「無性生殖ってどんなものなの?」博士「多くの場合、細胞分裂で増えるね」 コト「どんな生物が無性生殖をするの?」博士「アメーバやミドリムシがいるね」 コト「無性生…
コト「私たちはなぜ死ぬの?」博士「人間には寿命があるからね」 コト「なぜ人間には寿命があるの?」博士「それは難しい問題だね。ただ、寿命がある生物と寿命がない生物がいるよ」 コト「そうなの?」博士「例えば、ベニクラゲは不老不死と言われているよ…
命は尊い。この世界で命は一番大事なものだ。小学校でそう教えられた。 ――それではなぜ、人は死ぬのだろう? 小学校で教えられたことが腑に落ちなかった。 中学生時代、高校生時代、生きることに耐えられない状況に遭遇した。苦しかった。 ――なぜ僕は生きな…