生き方を科学する

物理の専門家が科学と哲学を融合します

第41回 無料で幸せを感じる方法とは?(生命階層:生物学、人類階層:思想)

コト「生物に定義はあるの?
博士「難しい問題だね。定義がいくつかあるんだよ」

 

コト「メジャーな定義はあるの?」
博士「(1)自己複製すること、(2)代謝する(エネルギーを消費する)こと、(3)細胞膜などの膜で外界と仕切られていること(細胞構造があること)、だよ」

 

コト「ウイルスは生物なの?」
博士「ウイルスは自己増殖できない。だから、定義上は生物ではないんだ

 

コト「そうなの?」
博士「その代わり、生物と非生物との中間の存在として扱われるんだよ

 

コト「ウイルスはどうやって増えるの?」
博士「ウイルスは生物の細胞に感染して、その細胞にウイルスの複製をつくらせるんだよ

 

コト「ふーん」
博士「ウイルスは代謝も行わない」

 

コト「そうなの?」
博士「生物は代謝によりエネルギーを消費するんだ。外界からエネルギーを受け取らないと生物は生きていくことができないんだよ」

 

コト「私は生きているよ」
博士「それは自然や社会からエネルギーを受け取っている証なんだよ」

 

コト「食べないと生きていけないからね」
博士「今、こうして生きているということは誰かに与えられているということなんだよ」

 

コト「農家さんに感謝!
博士「農家の人達もそうだけど、電気、ガス、水道などのインフラもある。メーカー、情報通信、医療、物流、小売、いろんなものやサービスの提供を受けているから、暮らしていくことができるんだよ」

 

コト「ちょっと説教モードに入っているよ」
博士「与えられていることを実感すると、安心感を得るセロトニンや、つながりを感じさせるオキシトシンが分泌されるよ

 

コト「幸せを感じることができるんだね?」
博士「そうだね。快感を感じさせるドーパミンやエンドルフィンも分泌されると言われているよ

 

コト「無料で幸せを感じることができるんだね?
博士「そうなるね」