生き方を科学する

物理の専門家が科学と哲学を融合します

第42回 機会の平等と結果の平等を重力で考える(物質階層:物理学、人類階層:思想)

コト「機会が平等だと結果は平等にならないの?」
博士「じゃあ、機会の平等と結果の平等を重力を例に挙げて考えてみよう

 

コト「そんなことできるの?」
博士「父と娘がいるとしよう」

 

コト「うん」
博士「父の体重は60kg娘の体重は30kgとする」

 

コト「体重が違うのね」
博士「そうだね。このとき地球がを引っ張る力は60kg重なんだよ」

 

コト「じゃあ、地球がを引っ張る力は30kg重なんだね」
博士「そうだね」

 

コト「父に加わる力は娘に加わる力の2倍なんだね
博士「自然法則は父にも娘にも平等に働いているんだよ

 

コト「うん」
博士「だけど実際に働く力の大きさは父と娘で全く違うんだ

 

コト「そうだね」
博士「父と娘の体重という個性の違いによって、結果は不平等になるんだよ」

 

コト「確かにね」
博士「自然法則は相手によって態度を変えたりしない。さじ加減できないんだよ」

 

コト「うん」
博士「それぞれのもつ個性にばらつきはつきものなんだ。機会が平等であれば、結果は平等にならないんだよ