コト「機会が平等だと結果は平等にならないの?」
博士「じゃあ、機会の平等と結果の平等を重力を例に挙げて考えてみよう」
コト「そんなことできるの?」
博士「父と娘がいるとしよう」
コト「うん」
博士「父の体重は60kgで娘の体重は30kgとする」
コト「体重が倍違うのね」
博士「そうだね。このとき地球が父を引っ張る力は60kg重なんだよ」
コト「じゃあ、地球が娘を引っ張る力は30kg重なんだね」
博士「そうだね」
コト「父に加わる力は娘に加わる力の2倍なんだね」
博士「自然法則は父にも娘にも平等に働いているんだよ」
コト「うん」
博士「だけど実際に働く力の大きさは父と娘で全く違うんだ」
コト「そうだね」
博士「父と娘の体重という個性の違いによって、結果は不平等になるんだよ」
コト「確かにね」
博士「自然法則は相手によって態度を変えたりしない。さじ加減できないんだよ」
コト「うん」
博士「それぞれのもつ個性にばらつきはつきものなんだ。機会が平等であれば、結果は平等にならないんだよ」