生き方を科学する

物理の専門家が科学と哲学を融合します

第8回 「存在する」とは人間社会においてどういうこと?(人類階層:歴史)

コト「人間も生死によらず物質として存在しているってこと?」
博士「物質的には生死を問わず存在しているね」

 

コト「じゃあ、人間も生物も同じなんだね?」
博士「そうだね」

 

コト「人間も外界からエネルギーを取り入れて生きているんだね?」
博士「そうだよ」

 

コト「ご飯を食べて生きているもんね」
博士「それも外界との相互作用の一種だね」

 

コト「人間に特有な相互作用はあるの?」
博士「コトちゃんは他の人としゃべったり、物を売ったり買ったりするよね?」

 

コト「うん。する」
博士「人間はそうやってコミュニケーションするんだ」

 

コト「うん」
博士「そうやって社会をつくっているんだよ」

 

コト「そうなんだね」
博士「社会の中でコミュニケーションすることが人間が存在することだといえるかもね」

 

コト「そうなんだね」
博士「そして人類は歴史を文字によって記してきた」

 

コト「うん」
博士「そうやって人類はその存在を示してきたんだよ」

 

コト「人間のコミュニケーションと物理法則との間に違いはあるの?」
博士「物理法則には作用反作用の法則がある。同じ強さの力が2つの物体に反対方向に働くんだよ」

 

コト「うん」
博士「だけど人間のコミュニケーションは一方的な場合でも成り立つんだよ」

 

コト「例えば?」

博士「例えば、作品や記事を公開することもコミュニケーションなんだよ」

 

コト「うん」

博士「こういったことでも世界にその存在を示すことができるんだ」