生き方を科学する

物理の専門家が科学と哲学を融合します

第21回 「愛」は人間社会に存在する?(人類階層:脳科学)

コト「じゃあ、人にとって愛って何?」
博士「難しい質問だね」

 

コト「やっぱり?」
博士「人間も生物だから男性と女性が惹かれ合って子供をつくる」

 

コト「でも誰でもいいってわけじゃないよね?
博士「相手によって分泌される神経伝達物質の種類や量が違うからね

 

コト「神経伝達物質って何?」
博士「例えば、セロトニンオキシトシンドーパミン、アドレナリンなんかがあるよ」

 

コト「物質が一杯出てくるね」
博士「うん。恋愛ではドーパミンセロトニン、アドレナリン、フェニルエチルアミンなんかが関与するとは言われているけど、全容は解明されていないようだね」

 

コト「例えば?」
博士「笑うとドーパミンが出るよ。ドーパミンは楽しさを感じさせるんだ

 

コト「うんうん」
博士「一緒にいて落ち着くならセロトニンが出るよ。セロトニンは安心感を与えるんだ

 

コト「他には?」
博士「相手に好意を抱いているときにはフェニルエチルアミンが出るよ。フェニルエチルアミンはときめきを感じさせるんだ

 

コト「たくさんの種類の物質がでてくるってことは乙女心は複雑なのね」
博士「そういうことにしておこうか」

 

コト「コミュニケーションすると神経伝達物質が出るの?」
博士「好きな相手ならなおさらね」

 

コト「相手によって出たり出なかったりするということ?」
博士「もしくは量が違ったりね」

 

コト「男女で違ったりするの?」

博士「例えば、男性が女性から安心感を感じていて、その女性がその男性からときめきを感じるということはあるかもね

 

コト「コミュニケーションが大事なのね」
博士「コミュニケーションは社会において自分の存在を示すものでもあるからね」

 

コト「与えあうコミュニケーションが愛ってこと?」
博士「相手に必要なものを与え合う。これによって男女が惹かれ合う。それが愛なのかもしれないね