コト「物理学の世界に人権はあるの?」
博士「そんなものはないよ。自然界にある4つの力はいずれも人権を創造しない」
コト「そうなの?」
博士「物理法則は異なる座標系でも同じように働く」
コト「どういうこと?」
博士「地球からの万有引力は国や地域によって変わらないでしょ」
コト「うん」
博士「そして、万有引力の法則は時間の経過とともに変わったりもしない」
コト「確かにそうだね」
博士「普遍な原理というものは場所にも時間にもよらないんだよ」
コト「うん」
博士「だけど、人権の概念は国や地域、文化によって必ずしも一致しない」
コト「そうなの?」
博士「日本の憲法には生存権が規定されているんだ。生存権は人権のうちの一つと考えられる。生存権はフランス、イタリアでは憲法に規定されているけど、米国、英国、ドイツでは規定されていない」
コト「そうなんだね」
博士「英国には憲法そのものが無い」
コト「そうなの?」
博士「実質的には、マグナカルタ、権利の請願、権利の章典、その他の法律が憲法の役割を果たしているんだよ」